オスグッド
10代男性 (サッカー部)
日常生活での痛みは感じないが、部活動中に出てくる膝のお皿の下あたりの痛みが徐々に悪化し来院。
エコー、レントゲンと診察よりオスグッド-シュラッター病と診断されリハビリを開始。
理学療法士は膝の痛みの原因を探した。原因はふくらはぎの筋肉ともも裏の筋肉の硬さと考えた。
二つの筋肉が硬くなり重心が後ろになることで、もも前の筋肉にかかる力が大きくなる。もも前の筋肉は膝のお皿の下についているため、引っ張る力が加わることで、痛みの原因となった。
治療開始
- ふくらはぎのストレッチ指導
- もも裏のストレッチ指導
- 激しい運動の制限
※病状によっては長引くこともあります。
治療結果
安静指導とストレッチで膝の痛みはほぼ改善しました。自宅でのストレッチも継続することで、スポーツ復帰も出来ています。
肩痛
70歳代男性
肩の痛み、手が挙がらない、肩の力が入りにくい
歩行中に転倒し左肩を強打。その後、強い痛みと肩が挙がらなくなり来院。
エコー、MRIなどを用いて腱板損傷と診断されリハビリを開始。腱板損傷とは、肩深部の筋肉が切れた状態である。
理学療法士は痛みの原因、手が挙がらない原因を探した。原因は手を挙げる際に必要な筋肉の損傷による筋力低下、また肩を無理に動かすことで切れた筋肉を刺激していることで痛みが出ていると考えられた。
治療開始
- 痛みの無い姿勢のアドバイス(生活指導)
- 肩関節可動域訓練
- 腱板トレーニング
治療結果
肩深部の筋肉(腱板)が切れて、痛みが長引く場合は手術が必要となる場合がありますが、理学療法と肩のトレーニングを行った結果、3ヶ月弱で痛みが無くなり、リハビリ後は日常生活に支障のない肩の機能まで改善しました。
※比較的若い方は手術が必要となることがあります。
腰椎分離症
10歳代 男性 (野球部)
キャッチボールやバッティング練習中に腰が痛くなり、徐々に痛みが悪化したため当院を来院。
レントゲンとMRIにより腰椎分離症と診断され、リハビリを開始。腰椎分離症とは成長期に多い疲労骨折の一部です。骨を癒合させるために、硬性コルセットを着用した。
理学療法士は腰の痛みの原因を探した。原因はもも裏とお尻の筋肉の固さが、骨盤の動きを制限しており、その結果腰への負担が大きくなったと考えた。また腹筋が弱いことで腰が大きく反ることでその負担をより大きくしていると考えた。
治療開始
- ジャックナイフストレッチ(もも裏、お尻の筋肉のストレッチ)
- 腹筋の筋力トレーニング
- 運動制限(コルセット着用)
治療結果
コルセットを着用し折れた骨が治るまで、上記の運動を実施して腰痛が約1ヶ月で軽減しました。骨の癒合状態をみながら段階的に運動強度も強くしていき、約6か月後には野球部での活動に復帰しました。
前十字靭帯損傷
16歳女性
(バスケットボール部)
前十字靭帯損傷術後バスケットの試合中に左膝関節を捻りMRIと診察にて前十字靭帯損傷と診断され他院にて手術を行った。手術後、当院にてリハビリを行った。
治療開始
術後1週間後より 前十字靭帯損傷術後プロトコール に順じてリハビリ開始。
術後3か月まではメディカルリハビリテーションとして膝関節の可動域、筋力の回復に努めた。
その後はアスレティックリハビリテーションとして各スポーツの特性を加味したメニューのトレーニングを実践。
治療結果
医師による膝の安定性を確認し、術後10か月でバスケットに復帰しました。
その後、再断裂もなく、元気にバスケットをしています。
肩こり
30代女性 首が痛い
20代の頃から仕事中の肩こりに悩まされていた。痛みを忘れていることもあるが、ひどいときは頭痛があり、仕事に支障をきたすため、来院。
レントゲン、診察より姿勢の悪さからくる肩周辺の筋肉の痛みであると診断された。
理学療法士は痛みの原因を探した。原因はストレートネックとなで肩であった。また、体幹の筋力が足りず、良い姿勢を持続することが出来なかった。仕事中に悪い姿勢となってしまい、肩周辺の筋肉が常にこわばることになり、痛みになっていた。
治療開始
- 肩周辺筋肉のリラクゼーション
- 体幹の筋力訓練
- 自宅でできるストレッチ指導
治療結果
これにより、仕事中の痛みが改善し、現在は定期的な理学療法士によるチェックを受け、問題なく、日常を過ごされています。
腰痛
60歳男性 腰が痛い
以前から腰の痛みが気になっていた。最近になって前かがみが出来ないくらい腰痛と足のしびれがひどくなって来院。
MRI、診察より腰椎椎間板ヘルニアと診断されリハビリを開始。
理学療法士は腰椎椎間板ヘルニアの原因になりうる全身の柔軟性や筋力を探った。原因は、もも裏筋肉の硬さが原因と考えられた。もも裏の筋肉が固くなると骨盤の動きが悪くなる。そのため前かがみにおいて、骨盤が動かず腰だけで曲がる事となり、腰の痛みの原因となっていた。
治療開始
- 骨盤の徒手療法
- もも裏の筋肉のストレッチ指導 30秒3セット
治療結果
これにより2週間で腰痛、下肢のしびれはほぼ改善し、現在も自宅でストレッチを継続し、仕事には支障がなくなりました。
足痛
50歳代男性 足が痛い
趣味でマラソンをしていたが、数日前からランニングをしていると踵の周りが痛くなり、来院。
レントゲン検査では異常なかったがエコー検査により医師から足底腱膜炎と診断され、リハビリを開始。陸上競技の長距離選手や市民ランナーに多い症状である。
理学療法士は、生まれながらの扁平足とふくらはぎの筋肉の固さが原因と判断した。扁平足は足のクッションが上手く使いにくく、疲労しやすい。ふくらはぎの筋肉の固さにより、さらに足の裏にストレスがかかりやすい状態になっていた。
治療開始
- ふくらはぎのストレッチと筋力訓練
- ショックマスター治療(当院にある物理療法器具)
- ランニング前のストレッチ指導
治療結果
上記の治療に加え、足のアーチ機能を保持する中敷きを使用することで、ランニング中の痛みも軽減し、痛みが出る前と同じように走れています。
膝痛
70歳代女性 膝が痛い
10年ほど前から、歩くときに膝の内側が痛み、徐々に痛みが強くなってきたため、来院。
医師からレントゲン、診察所見より変形性膝関節症と診断され、リハビリを開始。
理学療法士は歩くときに膝が痛む原因を探した。原因は膝の動きが悪いことと、膝周りの筋肉が弱いことであった。膝が不安定となることで関節の変形(O脚)を引き起こし、結果として痛みとなっていた。また、痛みがある膝を無意識にかばうことによって、足の付け根や足首などの動きも悪くなり、痛みが強くなっていた。
治療開始
- 膝関節だけでなく股関節や足関節を含めた徒手療法
- 膝周囲の筋力(特に大腿四頭筋)の筋力訓練
治療結果
原因が一つではなかったこともあり、改善まで3か月と時間を要したが、現在では、歩くときの痛みも軽くなり、積極的に外出されています。
野球肘
10代男性 肘が痛い
野球(部活)の練習中にボールを投げた際、痛みを感じた。数日、我慢して練習を続けるも、痛みがひどくなってきたため来院。
レントゲン、エコー、診察より内側型野球肘と診断され、リハビリを開始。
理学療法士は痛みの原因を探した。原因は股関節の硬さと体幹の弱さであった。股関節が硬いとボールを投げるときに肘に負担がかかる。また、体幹が弱いことで肩や肘に頼った投げ方となっていた。
治療開始
- 肘関節、股関節に対する徒手療法
- 体幹の筋力訓練
- 自宅でできる運動指導
- 投げ方の指導
治療結果
これにより野球を休むことなく、痛みが改善し、野球を続けることが出来ています。
当院では野球肘をなくすために野球肘検診を行っています
子供は成長過程にあり、様々なケガが起こり得ます。その中でも半数を占めるのが肩・肘のケガです。野球肘の一種である上腕骨離断性骨軟骨炎(肘の外側の痛み)は治療が困難であることに加え、発見が遅れれば手術をする可能性もあります。しかし、早期に発見できればリハビリで治癒が期待できます。その為、ケガを予防すること、早期発見が非常に重要になります。
内容
- 野球肘についての講演
- 超音波エコー検査・身体機能チェック
- ケガ予防のストレッチ・運動指導
- 今後の対策相談
子供たちが健康で元気に野球を続けるために医師と理学療法士がサポートします。
指導者の方へ
- チーム単位で承ります。
- ご利用料金は1回1人につき1000円となります。
- ご興味がある方は当院受付より藤村、吉村にご連絡ください。
保護者の方へ
- 個人的にご興味がある方は当院受付より藤村、吉村にご連絡ください。